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【革製品の手入れ・皮革の知識】レザーバッグ・革財布専門店Vertigo(ヴァーティゴ)愛知県半田市 |
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☆革製品の日常的なお手入れは?
汚れを早く取り除くことが大切です。
革は微細な繊維が交絡し、連続した多孔質構造のため、汚れが内部に浸透しやすいからです。
一度内部まで汚れが浸透してしまうと、いくら表面を拭いてもなかなか汚れを取り除くことができなくなってしまいます。
基本的には柔らかい布で乾拭きすることをお勧めします。(場合により革専用クリーナーや革専用クリームの使用も可)
革製品は水分や湿気を嫌いますので、万一雨などの水分が付いてしまったらできるだけ素早く拭き取ってください。
また定期的に防水スプレーを吹き付けておくと、汚れや水分が革の繊維内部に浸透してしまうことを防いでくれます。
革製品を長持ちさせるには、毎日使うことをせず、使用後は汚れを取り除き、形を整えて(靴ならシューズキーパーを使用し、バッグなどは詰め物を詰める)少し休ませてください。
その間、革が吸収した余分な水分を放出したり、物によっては型くずれが修正されてリフレッシュします。
☆長期間、革製品を保管する場合は?
乾拭きし水分・汚れを取った後(場合により革専用クリーナーや革専用クリームを使用することもおすすめです)、形を整え通気性の良い布袋に入れ、直射日光の当たらない風通しの良い場所に保管してください。
また革製品同士や合成皮革等の製品が、直接触れ合う状態での保管は避けてください。(色移り等の原因になります)
☆革や革製品の色落ちについて
革中の染料や顔料が、他の繊維や革に付着することにより起こります。
皮革の染色は、繊維製品のように強い薬剤処理や高温処理が行えないため、染料と革との結合が弱く、革中の加脂剤や水分により染料の、他製品への「移行」が起こりやすいのです。
また、一般的な皮革の染色には酸性染料を使用し、染料の固着にも「酸」が使われます。そのため、汗などにより革がアルカリ側に変化することも色落ちの原因となります。
それらを防ぐためにも、汗・水や雨で濡らさない事が一番重要です。万一濡れてしまったら、革に染み込まないうちに素早く吸い取り、陰干し等で乾燥させた後専用クリームなどでお手入れすることが大切です。
☆カビについて
カビはいたるところに生存しており、適度な温度・水分(湿度)・栄養条件が揃えば発生します。
革製品にはカビの栄養源となる植物タンニン・加脂剤・タンパク質系仕上げ剤などが使われており、さらに使用中に汚れなどが付着することも多いため豊富な栄養源を含んだ物と言えます。
そのため、日本のように比較的高温で多湿な地域では十分なカビ対策が必要です。
カビを生やさないためには、「乾燥状態にすること」「低温にすること」「汚れを取り除いた状態にすること」が大切です。
革の表面上に生えてしまったカビはまだしも、繊維の奥までカビの菌糸や胞子が入り込んでしまうと、何度でも発生してきます。
表面上に発生した初期のカビは、水で濡らして固く絞った布で拭き取れば取り除ける場合もあります。その後陰干しして乾燥させ、風通しの良い場所に保管してください。
長期間使用しない革製品でも、定期的に、晴れた湿度の低い日に陰干しすることによりカビの発生を防ぐことができます。
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一般的な革・スムースレザー・ヌメ革の場合 |
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一般的な革・スムースレザー・ヌメ革のお手入れ(牛革等)
まず、乾いた柔らかい布に専用クリーナーをつけて汚れを落として下さい。
汚れを落としてから、専用クリームで革の表面を磨いて下さい。
革をしなやかにし老化を防ぐとともに、ツヤ出し効果があります。
ヌメ革は非常に染みになりやすい革です。
クリーナーやクリームをご使用になる場合は、
染みになりにくいデリケートレザー用がおすすめです。
また、特にクリーナー・クリームをご使用にならなくても、
日々ヌメ革製品を使うことによる経年変化で皮革内部の油脂分が染み出し、
汚れ・水気に強い革になっていきます。
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エナメル革・パテントレザーの場合 |
起毛革(スエード・ムートン・ベロア・ヌバック)の場合 |
爬虫類革の場合 |
「皮」から「革」へ |
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「皮」から「革」へ
動物から皮を剥ぎ、そのままにしておくと当然ながらすぐに腐ってしまいます。
そこで原皮を腐らせず硬化を防ぐ方法が考え出され、それは古代から
用いられてきました。
それらの工程を「なめす」といいます。
なめす前の状態を「皮」、なめした後の状態を「革」とそれぞれを区別しています。
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なめしの種類(主なもの) |
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なめしの種類(主なもの)
☆タンニンなめし
植物タンニンを使用。
タンニン中に含まれるポリフェノール化合物をコラーゲン中のアミノ基と結合させる方法。
表裏断面はタンニンの茶褐色をしていて、伸縮性が少ないのが特徴。
☆クロームなめし
塩基性硫酸クローム塩溶液を使用。
この化合物をコラーゲンの酸根と結合させる方法です。
断面は青緑色をしており、
柔軟性・耐熱性に優れたものとなります。
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革の種類 |
【牛】 |
革の種類・・・牛革
もっとも多く生産され、また幅広く革製品に使用されています。
・カーフ
生後6ヶ月以内の仔牛の皮革。 繊維組織が緻密で、銀面は細やかで柔らかく傷も少ない。
高級革製品の材料として使用されています。
・キップ
生後6ヶ月から2年くらいまでの中牛の皮革。 カーフに次ぐ良質の皮革です。
・カウ
生後2年くらいの牝の成牛皮革。
既に出産したもののことを言い、 未産のものはカルビンと呼びます。
・ステア
生後6ヶ月以内に去勢した牡牛で、2年以上経った成牛皮革。
牛革の中では、生産量・利用度が最も多い。
・ブル
生後2年以上の牡の成牛皮革。
キメが荒く柔らかさもないが、とても丈夫。ただしキズは多い。
靴底など耐久性が必要な皮革製品に使用されます。
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【馬】 |
革の種類・・・馬革
牛革に比べて繊維構造が粗く薄いのが特徴。
ただし、尻の部分だけは「コードバン」と呼ばれて、 空気も水も通さないほど
繊維が緻密に絡み合い、 仕上げた革はすばらしい光沢を持っています。
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【豚】 |
革の種類・・・豚革
唯一国内で供給することができる革です。 他のものに比べ、耐摩耗性に優れています。
表面に毛穴が3つずつ並んでいるのが特徴。
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【羊】 |
革の種類・・・羊革
成羊をシープ、仔羊をラムと呼び、薄く滑らかで柔軟性に優れています。
ややデリケートな革なので、お手入れには注意が必要です。
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【山羊】 |
革の種類・・・山羊革
成山羊をゴート、仔山羊をキッドと呼びます。
毛穴の形に特徴があり、薄く柔らかで、
しかも丈夫で型崩れしにくい。
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【鹿】 |
革の種類・・・鹿革
柔らかで手触りがよく、耐水性があり洗濯が出来ます。
傷が多いので銀面は擦ってあります。
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【オーストリッチ/ダチョウ】 |
革の種類・・・オーストリッチ(ダチョウ)
天然素材の中でも、第一級のスペシャルレザーとして、野性味の中にもエレガンスさを秘めた風合いが好まれる革。
羽毛を抜いた後の丸い突起が特徴的で、一般的にオーストリッチ革と言うと、この風合いがイメージされます。
・ダチョウ(オーストリッチ)
飛べない鳥として、鳥類の中で最大級です。アフリカ大陸に生息し、平均体高は2.5メートル、重さ120キログラムに達します。
オーストリッチの皮は、羽毛を抜いた後の丸みのある突起した軸痕(クイルマーク)が他の皮革にはないユニークさを持っています。
また皮質は強靭かつ重厚さを持ち、その立体的な革の特性を活かして、高級革製品用素材として幅広く使用されています。
仕上げ方法は、クラッシックフィニッシュ(クイルマークと革を同じ色で染める半マットタイプの顔料仕上げ)と、サドルフィニッシュ(染料染めをして表面をブラッシングにより艶を与え、クイルマークを強調する仕上げ)が主なものです。
また脚部の皮はレッグと呼ばれ、爬虫類に似たウロコ状の模様が特徴的です。
近年はダチョウ飼育農場が、ヨーロッパ、北米、オーストラリア、中国等で増加している。
・エミュー
エミュー革は、オーストリッチに比べサイズが小さく、羽毛を抜いた後の軸痕(クイルマーク)も少なく平らな表面です。
オーストラリア平野部の砂漠地帯に生息していますが、野生種は減少しています。オーストラリア西部のパース、南部のアデレート周辺に飼育農場があります。
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【爬虫類】 |
革の種類・・・爬虫類革
ワニ・ヘビ・トカゲ等が代表的。
独特のウロコ模様が美しく、
丈夫で耐久性に優れています。
☆腹ワニ(ワニの背の部分を割き、腹部のウロコを活かした革)
・イリエワニ(スモールクロコ)
ワニの代表格。腹部の四角形をしたウロコが美しくそろったスモールスケールタイプクロコダイルは、ワニ革の中でも最高級品です。
腹部のアゴから肛門にかけて、ウロコが横列約31〜35ほどあります。
生息地は、パプアニューギニア、オーストラリア、インドネシアなどの入江や河川の海水と淡水との混じる場所です。
現在では生産量のほとんどが養殖になりつつあり、原皮は主に、ヨーロッパ、日本、シンガポールなどへ輸出されています。
高級なハンドバッグや小物、ベルト等に使用されます。
・ニューギニアワニ(ラージクロコ)
日本で古くから広く使用されているワニ革です。腹部のウロコはスモールスケールタイプより大きく、アゴから肛門までのウロコの横列数は約24〜32あります。
生息地はパプアニューギニア、インドネシアなどの淡水の沼や川です。この皮の多くは野生のもので、主に日本やシンガポールに輸出されています。
ハンドバッグや小物、ベルト等に使用されます。
・ナイルワニ(ナイルクロコ)
イリエワニやニューギニアワニと同じく、高級な革製品用の素材として注目を得ています。腹部のウロコは細かく、長方形状のウロコ板が腹部全体に整然と並んでいます。
横腹のウロコは丸みのある長方形で、幅が他種に比べ狭いのが特徴です。
生息地はアフリカ諸国の淡水の沼や河川ですが、現在供給されている皮のほとんどは養殖です。ジンバブエや南アフリカでは大規模ファームで養殖生産されています。
ヨーロッパ、シンガポール、日本などに輸出され、ハンドバッグや小物、ベルト等に使用されます。
・シャムワニ
ポピュラーなワニ革のひとつです。腹部のウロコは長方形でイリエワニに似ていますが、それよりもやや大きめです。
アゴから肛門にかけてのウロコの横列数は約30〜34で、横腹部分のウロコの形状は丸みを帯びています。
生息地はタイ、ミャンマー、マレーシアなどの沼地や河川ですが、取引されている皮は全て養殖生産によるものです。
皮のほとんどがタイから日本、シンガポールなどに輸出されており、ハンドバッグや小物、ベルト等に使用されます。
・ミシシッピーワニ(アリゲーター)
ミシシッピーワニは全体に胴が長く、腹部のウロコの形状はクロコダイルに比べやや長めの長方形をしています。アゴから肛門までのウロコの横列数は約29〜34あります。
生息地はアメリカ合州国南部のルイジアナ州、フロリダ州などの沼や河川が中心で、養殖も大規模に行われています。
野生のものも毎年数量を定めて、捕獲が許可されています。
腹部はハンドバッグや小物、ベルト等に使用され、また背部もカウボーイブーツ用として人気を得ています。
☆カイマンワニ(バビラス・石ワニとも呼ばれ、主に腹部分が使用されます)
・メガネカイマン(カイマン)
この種の皮は全体に骨質部が多く硬いため、主にアゴから脇腹にかけての部分が利用されます。
丸みを持ったウロコの表情を活かし、ベルト(時計ベルト)や印鑑ケースなどに使われます。
近年では「なめし」や「仕上げ」の技術も向上し、骨と呼ばれる硬い部分も柔らかく仕上げることが出来るようになり、用途も広がっています。
生息地は南米の北中部や中米の、沼や河川に広く生息しています。
コロンビア、ベネズエラなどからアメリカやヨーロッパ、日本などに輸出されています。
・パナマメガネカイマン(カイマン)
上記のメガネカイマンに比べ骨質部が少なく柔らかいところから、比較的広い範囲の革製品に用いられています。
ハンドバッグや小物等様々なものに利用され、日本では脇腹部分を主に時計用ベルトとして使用しています。
生息地は中央アメリカで、現在はコロンビアやベネズエラより養殖によるカイマンの皮革が、アメリカやヨーロッパ、シンガポール、タイ、日本などへ広く輸出されています。
☆背ワニ(腹部を割き、頸部から背部のウロコを活かした革)
・イリエワニ(スモールクロコ)
頸部の後頭鱗板がほとんど見られず、頸鱗板はひとまとまりになっています。大型の4枚が四角形に並び、その左右に小型の鱗板が1枚ずつ並んでいます。
背部の背鱗板はクラウンのかたまりから大幅に離れたところから、規則正しく16〜17の横列、6〜7の縦列に並んでいます。
・ニューギニアワニ(ラージクロコ)
後頭鱗板は大型のものが4〜6枚横一列に並び、頸鱗板は頸部中央に大型の4枚が四角形に並び、その左右に小さい鱗板が1枚ずつ並んでいます。
背鱗板は、頸鱗板から離れてやや規則的に17横列、6〜10の縦列に並んでいます。
・ナイルワニ(ナイルクロコ)
後頭鱗板は1横列で、4〜6枚の大型鱗板からなっています。
頸鱗板はひとまとまりになっており、大型の4枚が四角形に並び、その左右に小型の鱗板が1枚ずつ並んでいます。
背鱗板は、頸鱗板のかたまりから離れて、比較的規則正しく17〜18横列、8〜9縦列に並んでいます。
・シャムワニ
後頭鱗板は4〜6枚で1横列。頸鱗板はひとまとまりになっていて、大型の4枚が四角形に並び、その左右に小型の頸鱗板が1枚ずつ並んでいます。
背鱗板は、頸鱗板のかたまりから離れて、規則的に16〜17横列、ほとんどの個体で6縦列となっています。
・ミシシッピーワニ(アリゲーター)
後頭頸鱗板は2〜3横列に並び、各列にある鱗板の枚数は異なります。頸鱗板は2横列に並び、各列とも鱗板は2枚ずつあり、このひとまとまりの頸鱗板の後方に小型の鱗板が1対あります。
背鱗板は、頸鱗板のかたまりから離れて規則正しく17〜18横列、8〜19縦列となっています。
・メガネカイマン(カイマン)
後頭頸鱗板は2横列で、各列とも大型の鱗板が6〜8枚あります。
頸鱗板はひとまとまりになって4横列あります。最初の2横列は4枚の大型鱗板からなり、後ろ側の2横列は2枚の大型鱗板からなっています。
背鱗板は頸鱗板のかたまりから離れて、規則正しく18〜19横列、8〜10の縦列となっています。
☆トカゲ(リザード)
・ミズオオトカゲ(リングマークトカゲ)
トカゲ革の最高級品です。大きなもので全長2メートルを越し、背部の丸い粒状のウロコで、輪状・点状の斑紋が並んでいることから、リングマークトカゲと呼ばれています。
使用部位はこの斑紋を活かしたものとそうでないものに分かれます。
ベリーカットタイプ(腹部を割き、背部を活かしたもの)、バックカットタイプ(背部を割き、腹部を活かしたもの)があります。
ハンドバッグや小物、ベルト、靴等に利用されます。インドネシア、ベトナム、タイ、カンボジアなど東南アジア一帯に生息し、日本などに輸出されています。
・ナイルオオトカゲ(アフリカトカゲ)
サイズも大きく利用価値は高いです。リングマークトカゲのような輪状の斑紋はなく点状のため、多くは加工で除去した仕上げになっています。
ハンドバッグや小物、靴、ベルト等に使用されます。アフリカ西北部の砂漠地帯を除き、ナイル川流域から南アフリカにかけて広く生息しています。
ヨーロッパのフランス、イタリア等に輸出されます。
・テグー(テジュー)
光沢のあるウロコで被われ、黒と白の不規則な模様があります。他のトカゲに見られないボリューム感を持っているところから、バックカットタイプが多用されています。
カウボーイブーツや時計ベルト等に利用されます。原皮は主にアルゼンチンのパンパス地方から産出されます。
☆ヘビ
・アミメニシキヘビ(ダイヤモンドパイソン)
全身にダイヤ型の斑紋や模様があることからダイヤモンドパイソンと呼ばれています。
大きなもので体長10メートルにもなり、皮質の丈夫さや大きさの点では利用度も高く、美しさとワイルド感があります。
バッグや小物、ベルト、靴等幅広く利用されています。タイ、ミャンマー、ベトナム、インドネシアや中国南部、アジアの熱帯地方などに広く生息しています。
・ビルマニシキヘビ(モラレスパイソン)
全身に不規則な図形模様があり、その個性的な斑紋や模様が人気です。
皮質の丈夫さ、サイズが大きいなどの利点もあり、ダイヤモンドパイソンとともにヘビ革の主力として幅広く各種製品に利用され、沖縄の蛇皮線はこの皮を使っています。
インド、ミャンマー、タイ、ボルネオ島、ジャワ島、スンバワ島、セレベス島、中国南部等の熱帯地方に生息しています。
・ヒイロニシキヘビ(レッドパイソン)
尾部が短く胴が太い体型をしており、全身が赤みを帯びていることから赤色錦蛇と呼ばれています。
背部を割いて腹部を活かしカウボーイブーツやハンドバッグ等に使用されます。マレー半島、スマトラ、ボルネオ島などに生息しています。
・アフリカニシキヘビ(アフリカパイソン)
アフリカの代表的なニシキヘビです。モラレスパイソンに似た斑紋や模様がある、平均全長3.5〜4.5メートルの大型ヘビです。
砂漠地帯を除くアフリカ大陸全般に生息しています。
・アナコンダ
南米に生息する最大級のヘビです。オリーブ色っぽい地に黒く大きな水玉模様が全身に連続します。
アンデス山脈東部からアマゾン川、オリノコ川流域一帯、ギアナに至り、北はトリニダードにまで広く生息していますが、森林伐採などの影響で数が減少しています。
・ボアコンストリクター(ボア)
アナコンダに似た特徴を持ち、大きさは平均して2〜3メートル以内です。メキシコ湾沿岸から中米を経て、南米のパラグアイ、アルゼンチン北部にいたるまで広く生息しています。
・キングコブラ
東南アジア熱帯地方のジャングル内の川の流域近くや、ひらけた平地に生息しています。
大きさは4メートル以上に達し、独特のウロコ模様が珍重されています。インド、ミャンマー、タイ、ベトナム、カンボジア、マレー半島、中国南部等に生息しています。
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【スティングレイ/エイ革】 |
革の種類・・・スティングレイ(エイ革)
世界中の海に広く大量に分布しています。
革は硬く、「石」と呼ばれる、リン酸カルシウムからなる小さな粒状の楯鱗が特徴的です。
・アカエイ(スティングレイ)
「刺すトゲを持ったエイ」の意を持つスティングレイ。世界中の温帯から亜熱帯の海に広く見られ、海底で砂に埋れ隠れています。
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【シャークスキン/サメ革】 |
革の種類・・・シャークスキン(サメ革)
世界中の海に広く分布し、肉やヒレ、薬品や化粧品など幅広く利用されています。
細かな連続した網目状の凹凸が特徴的です。
日本近海で漁獲される主な種類
・ヨシキリザメ
・ヨゴレ
・クロトガリザメ
・アオザメ
カリブ海・オーストラリア沿岸の熱帯、温帯に生息する主な大型のサメ
・ホホジロザメ(グレートホワイトシャーク)
・イタチザメ(タイガーシャーク)
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【エレファント/象】 |
革の種類・・・エレファント(象革)
鼻・耳・ボディ等に分けられ、革は厚くて丈夫です。大きなヒダやシワ、細かい粒状に隆起した銀面(表面)が特徴的です。
・アジアゾウ
インド、ミャンマー、タイ、マレー半島、スマトラ、スリランカなどに分布しています。
ワシントン条約上附属書Tにリストされ、商業取引はできません。
・アフリカゾウ(エレファント)
サハラ砂漠以南のアフリカに分布し、森林や渓谷、サバンナ、砂漠地帯の雑木林に生息しております。
皮として使用する場合には、鼻・耳・ボディ等の部位に切り分けて使われます。
革としての特徴は、厚くて丈夫です。表面には大きなヒダやシワがあり、細かい粒状に隆起した銀面は象のみが持つ自然の妙です。
仕上げは、光沢のあるものやマット調のものがあります。
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仕上げ方法による種類 |
【本染め・銀付き革】 |
仕上げ方法による種類・・・本染め革・銀付き革
革の表面のことを「銀」、銀面をそのまま生かした革のことを「銀付き革」といいます。
この革を製造する際には原皮を選別して、出来るだけ表面に傷のない良質な原皮が
使用されます。
また革の銀面の感じを忠実に出すために、所定の染料で染めて仕上げ、
「本染め革」とも呼ばれます。
最も一般的な革として、バッグ・小物・靴やベルト、 レザーウェア・椅子張り革など
広い範囲で使われています。
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【ガラス張り革】 |
仕上げ方法による種類・・・ガラス張り革
ガラスやホーロ板に糊で張り付けて乾燥させます。
このガラス張り乾燥を行ってから、革の表面をサンドペーパーでこすって、
合成樹脂を塗って仕上げた革を「ガラス張り革」と呼んでいます。
丈夫で、手入れが簡単なところから、一般の紳士靴・鞄・ベルトなどに使われます。
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【セミ・アニリン仕上げ】 |
仕上げ方法による種類・・・セミ・アニリン仕上げ
「本染め革」と「ガラス張り革」の長所を併用して、
アニリン染料を使って仕上げた革のことです。
主として婦人靴・ハンドバッグなどに使われます。
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【エナメル革・パテントレザー】 |
仕上げ方法による種類・・・エナメル革・パテントレザー
クロームでなめした革の表面に油脂や合成樹脂を
厚く塗ってピカピカの光沢を出した革のことです。
「パテントレザー」とも呼ばれ、
紳士靴・婦人靴・バッグなどに使用されています。
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【スエード革】 |
仕上げ方法による種類・・・スエード革
革の裏面を細かいサンドペーパーでこすって起毛させたもの。
毛足が短く、細くて、柔らかな手触りのものほど 良質とされています。
仔牛革・山羊革・豚革などが主として使われます。
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【ベロア】 |
仕上げ方法による種類・・・ベロア
スエード革と同じように、牛革の裏面をサンドペーパーでこすって起毛させたもの。
スエード革より毛足がやや長く、ラフな感じに仕上がります。
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【ヌバック】 |
仕上げ方法による種類・・・ヌバック
主に牛革の銀面を、ベルベット状に起毛させて仕上げたもの。
スエード革よりも毛足が短く、しっとりとした滑らかな手触りをもつソフトな革です。
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【パール革】 |
仕上げ方法による種類・・・パール革
クロームなめしの牛革・仔山羊革(キッド)・仔羊革(ラム)などの表面にパール光沢を
与える材料をラッカーと一緒に混ぜてスプレーで吹き付けて仕上げた革のことを言います。
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【型押し革】 |
仕上げ方法による種類・・・型押し革
革の表面にいろいろ変化を持たせ、 ある種の革に類似したイメージを与えるために、
革の表面に型を付けた革のこと。
ふつう、加圧プレスを使って型をつけます。
各種の爬虫類・オーストリッチ・山羊革などの型、 シュリンク・エルク・メッシュなどの
型が主に使われます。
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